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先日、バスに乗ったら、目的地まであとバス停5つ分みたいなところで「終点ですよ、お客さん」と言われて、人生2度目の利根川を徒歩で渡るという荒行をする破目になった。時刻は夜の8時くらい。寒い。風強い。死ぬ。

利根川は言わずと知れた日本最大の流域面積を誇る川だ。埼玉県と群馬県の県境になっている。河川敷にゴルフコースがある。広い。よってそれにかかる橋も長い。しかし、僕はその橋の歩道部分をほぼ貸切であった。車はたくさん通るけど歩行者はぼくだけだった。



今日はその群馬から帰ってきたんだけど、以前寄った古びた店で古びた夫婦が営んでいる定食屋に寄ってみた。そしたらそこのじいちゃんばあちゃんが、僕のことを覚えていた。以前も来てくれたよね。うちは若い人は来ないから。覚えてるよー。って。男前だし。わははははh。って。あーなんだか嬉しい。

店内は常連さんとおもわれるおっさんというかおじいちゃんというかそんな人が5,6人いた。
僕はその人たちとも、仲良くなって話していた。群馬の話も、東京の話もした。
おっちゃんに、こっちに彼女でもいるんかい?と、するどい質問も浴びた。

僕はしょうが焼き定食とビールを飲んで店を出た。

これからここに来るときは寄ることにしよう。自分の住んでるところから最も離れた、いきつけの店ができた。

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