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昨日ランチを食べに、東長崎にある「Restaurant C'EST BIEN」に行って来た。


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イタリアンもフレンチも食べられるという洋食レストラン。上の地図を見ると「松屋かよっ」って思う方もいらっしゃるかと思いますが、松屋の裏にあります。松屋じゃないですよ。でもまぁ松屋が目印です。

店内は若干昼のピークは過ぎたようで、お客さんは5割程度。近所の主婦仲間か一人客が大半を占めているので僕らみたいな若い男二人の客というのは珍しいように思えた。30席ほどの店内はシンプルで綺麗。テーブル同士もある程度離れていて、落ち着ける。客席から見えるキッチンは使い込まれた「道具」達で溢れていて職人気質がうかがえる。

僕のオーダーは200gの牛ロースステーキでソースはデミグラス系だったのだが、パン、サラダ、スープ、メイン、コーヒーと付いていてボリュームもたっぷりで1800円ほど。パンが一部か全部かわからないが外注だったのが少し悲しいのだが、添えてあるバターが美味しかった。普通のバターより色が白っぽく塩気が強い。とてもうまい。世の中のパンに塗るバターは全部あれにすべきだと思った。

サラダはバルサミコと塩とワインビネガーあたりのシンプルなドレッシングで美味しい。好みの味であるし、これから来るメインのステーキがヘビーなのでその前にはやはりこういうさっぱりとした味がベストである。スープはブロッコリーのスープ。クリーミーなスープでオリーブオイルを表面に垂らしてある。
食べた瞬間、「あれブロッコリーだよな?」と思ったのはなんだったのだろう。
豆やじゃがいもなんかも入ってそうな感じがした。
だがそれは決して悪い意味でなくとても美味しい。もちろんパンにつけてもおk。

メインは美味しかった。普通に美味しかった。しかし少し辛辣な表現をすれば「こんなものだろう」とも思った。ただ少し驚いたのは一緒に行ったバイト先の店長がオーダーしたメインの「魚」を一口もらったのだがそっちの方が美味しいと感じた。

そこで気づいたのだが、やはり僕個人における「肉」と「魚」の経験地に絶対的な差があるのだと思う。
美味しい肉料理と美味しい魚料理、のどちらを今まで食べてきたかと問われれば圧倒的に肉料理が多いような気がする。
先日行った「スタミナ苑」なんてまさにソレである。だから相対的に魚料理に対しては無意識にハードルが低い。(寿司や刺身に関しては今は考慮に入れない。)だから、どうしても魚料理の方がうまいと感じてしまう気がする。これはちょっと新しい感覚だった。

でも印象としては、また行ってみたいと思っている。
次は魚メインにしよう。パスタも食べてみたい、そう思わせてくれる店というものはやはりいいものだ。
もう二度と来たくない、そう思う店にも今まで数度行ったことがあるが、やはりこの類の感情が飲食店においてはかなり重要な点であると、あらためて思った。







僕にとって記憶に残る料理というものは、圧倒的に「うまい」と感じるものか、ギャップによって「うまい」と感じるものの2パターンある。数万円出して食ったものはやはり最初から「美味いものを食う」というスタンスで向かうものだ。だから当然ハードルが上がる。店のほうは「これから面白い事言いますよ」と言ってからすべらない話を披露するようなものである。だからもちろん美味しいし記憶にも残る。だが・・・というのもやはり否めない。(もちろんその中でも確実に創造を超える旨いものも存在する。(六本木のひのきざかや足立区のスタミナ苑なんかがソレだ。)

でも大半の「うまっ!」って思うもの条件にはやはり「コストとの差」という要素もあるように思う。その場で決めたふと入った店がうまいというのはとても嬉しいし、驚くし、うまい度も強まる傾向がある。過去の経験から例をあげれば、渋谷 おまかせ亭(洋食)渋谷 アナトリア(トルコ料理)板橋 磯一(小料理屋)恵比寿 uraebisu.(カフェ)などがそれにあたる。

そしてやはり人にも薦めるし、もういちど行きたいと思うものだ。一食で何万円もするような店は今の僕ではどうしても人に紹介しずらいし、この不景気な世の中では、後者のギャップによる印象力を持つ店が、生き残っていくようなそんな気さえしてしまった。


あと、今回バイト先の店長に薦められて連れて行ってもらったのだが、こういうなんとなく考えていたことを文字に起こすきっかかけをくれたという意味でも大変感謝である。

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