オルセー美術館展(モネ編)

オルセー行った




のは、2007年だったか。4日間くらいの強行スケジュールで美術館を6個くらい回った。エッフェル塔も凱旋門も見ずに、ただただ美術館と蚤の市だけを回った。オルセー、ポンピドゥー、ルーブル、オランジュリー、マルモッタン、ロダン(アールデコも入れると7つ?)。まぁ一人旅だからなせる技でしたね。ピカソも行こうと思ったけど、時間的なものとバルセロナのピカソ美術館に行ったのでパリではパスしました。まぁ誰かと一緒じゃああはできなかった。あの旅行の中で一番の個人的に見所がオルセー美術館で、規模はルーブルがバカでかいので比較にはなりませんが、僕の好きな年代の1850~20世紀初頭くらいまでの名作がづらりと揃っています。だから、実際の旅の中では、ルーブル美術館にかけた時間もオルセー美術館にかけた時間もさほど変わらなかったと記憶しています。

そんな思い出のオルセー美術館の展覧会が東京は六本木の国立新美術館で開催中だったので先日行ってきましたよー。

(最初に断っておきますが、モバイルでご覧の方でテキストのみで画像が表示されない人にはなんにも面白くない投稿なのでPCでご覧になってください。)


展覧会が始まってから最初の週末だったから超混雑。でもまぁそれでも時間はかかったけど存分に楽しめました。サルコジ大統領が「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度と無い」と言っただけあります。まぁ今オルセー美術館が改修工事中なので、それを機に、ってことではあるんですがね。

というわけでまぁ、えーっと僕が気になった作品をいくつか。先日、ボストン美術館展では作品一覧表をもらえなかったですが、今回はちゃんと頂いておいてよかった。


まずは、「印象派」の名前の由来にもなったモネさんの「日傘の女性(右向き)」

えーっと、そう、これこれ。

めちゃくちゃ綺麗でした。この絵は人物画ではなく、風景画である、なんて言われたりするのは、まず顔がはっきりと描かれていないこと。あと光の加減や空気感などその空間のその瞬間の様子を色彩で表現しようとする印象派の最大の特徴が存分に表現されていることです。実物を見ると、ピンク色が多く使われていることがとても印象的です。空気を桃色で表すのは積み藁の連作でもよく使われたモネらしさの一つでもあります。

この作品はとても有名ですけど、実は、似た作品があるんですよ。睡蓮やポプラやルーアンの連作ほどではないですが、左の絵は女性は右向いてますが、左向きもあります。えーっと、左向き、左向き、そうそう、これこれ。





これとか。



























さらにこんなのもあります。上の二つは両方とも1886年に描かれていて、オルセー美術館にあります。だけど下の絵は、その10年前くらいに描かれたもので、モデルも別人です。ロンドンのロンドンナショナルギャラリーにあります。





























なので、「日傘の女性」というと、連作のイメージはないですが、実は似た作品もあったりするのです。(タメになったねぇ~w)


えーっと、このペースで語っていると、何時まで経っても終わらないので、今回はモネ編。他にもロンドン国会議事堂とかもいろいろあるんですが、1アーティスト、1作品にしないと自分の首を締めるので、これくらいにします。次回は、えーっと、誰にしよう。おそらく、Degasの「階段を上がる踊り子」で。

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