オルセー美術館展(セザンヌ編)

twitterで精神科医にフォローされている吉田です。どうもこんばんは。

今回は、
オルセー美術館展(モネ編)
オルセー美術館展(ドガ編)
オルセー美術館展(スーラ編)に続いて、

セザンヌ編です。セザンヌの作品は全部で8点。その中で僕が注目したのはコレ!!



Paul Cezanne The Kitchen Table 1888-1890 oil on canvas Musee d'orsay, France

1890年前後にセザンヌはリンゴや西洋梨やオレンジなどをテーブルに無造作に並べた物をモチーフに、静物画を何枚か描いている。よく対象物を個々に見てみれば、彼の作品は空間的な正確さはそれほど重要視していない代わりに、それぞれの個を大胆な色使いでデフォルメさせて存在させていることがわかる。そしてそれぞれが異なった視点から描かれていることがわかるだろう。まず手前のテーブルの端は白い布を堺に左端と右端で見ている角度が違う。壺はもっと上からの見たような角度で描かれているし、果物それぞれもどこか落ち着かいない。ポットもやや斜めに傾いているように見える。このように多視点から描かれた物が同一キャンバス内にしっかりと収まっているのだが、この試みは、次の世代のピカソやブラックを代表するキュビズムへと受け継がれていくことになる。



今回の展覧会にはないが、その他の静物画を下に紹介する。



Paul Cézanne. Still Life with Peaches and Pears. 1888-90. Oil on canvas. The Pushkin Museum of Fine Art, Moscow, Russia.



Paul Cézanne. Still Life. c. 1890. Oil on canvas. Barnes Foundation, Lincoln University, Philadelphia, PA, USA.




Paul Cézanne. Still Life with a Skull. 1895-1900. Oil on canvas. Barnes Foundation, Lincoln University, Philadelphia, PA, USA.

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