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とても無力だ。パソコンルームが満席だなんてわかりきったことじゃないか。やれやれ。
こういう日はとりあえず、可愛い子をただただ観察するべきだと相場は決まっているのだが、今日は敢えてセオリーにあらがってみようじゃなちか。
よって、今日はバンビを観察することに決めた。
バンビは黒髪を頭頂部で束ねて、黒いシャツを身に纏い、黒い靴裏を地面に擦るよいに歩く。靴がいささか可哀想だがその点は僕には手の届かない問題だ。
ジーバンの尻ポケットにはネズミが通り抜けられるくらいの穴が空いている。
こんなバンビは今日もC2卓にボンゴレビアンコを運んでは、常連客に愛想笑いを浮かべ、聞こえるか聞こえないかの声で「いらしゃいませー」と愛想無く声をだしては、束から逸れた髪の毛をやらしい手つきで耳にかけている。
あぁばんび。ノーオーダーの僕を許しておくれ。
現場からは以上です。

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